施工管理技士の休みは本当に少ない?業界平均から地域差まで徹底解説

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2025-11-20建設情報コラム

施工管理技士の休みは本当に少ない?業界平均から地域差まで徹底解説
施工管理技士への転職を考えているものの、「休みが取れないのでは?」という不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
建設業界は休日が少ないイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

この記事では、施工管理技士の休日実態について、業界平均データから有給休暇の取得状況、さらには地域や工事種別による違いまで詳しく解説します。
施工管理技士の休みの実態について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
施工管理技士,休日

施工管理技士の休日実態〜業界平均はどれくらい?〜

施工管理技士の休日事情を正しく理解するには、まず業界全体のデータを把握することが重要です。
ここでは年間休日数や週休制度の現状について、具体的な数値を交えながら解説していきます。

1級土木施工管理技士の資格について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみましょう。
施工管理技士,休日

年間休日数の平均は105日前後

建設業全体の平均年間休日は、厚生労働省の調査によると104〜105日程度となっています。
これは全産業の平均年間休日である約116日と比較すると、10日以上少ない水準です。

注目すべき点は、この105日という数字が労働基準法における最低ラインに近いということでしょう。
1日8時間労働を前提とした場合、法定労働時間を超えない最低限の休日数がちょうどこの程度になります。

ただし、近年は働き方改革の影響もあり、年間休日120日以上を実現する企業も増加傾向にあります。
特に大手ゼネコンや労働環境の改善に積極的な企業では、週休2日制が定着しつつあるのが現状です。

週休制度の現状〜週休1日が約4割

実際の週休制度について、複数の業界データを分析すると以下のような内訳になっています。
休日制度 割合 備考
日曜のみ/日・祝日休み 約40% 建設業で最も多いパターン
土・日・祝日休み 約25% 大手企業や民間工事中心の会社に多い
隔週土曜・日・祝日休み 約15〜20% 徐々に増加傾向
完全週休2日制 約10〜15% まだ少数派だが増加中
   
この表からわかる通り、週休1日(日曜のみ、または日・祝日のみ)の会社が約4割を占めており、依然として建設業界では主流となっています。
一方で、働き方改革の推進により、完全週休2日制を導入する企業も徐々に増えてきました。

長期休暇については、GW・夏季休暇・年末年始をカレンダー通りに取得できる企業と、現場の状況によって短縮される企業に分かれます。
特に公共工事を主体とする企業では、年度末の工期に合わせて長期休暇が取りにくいケースが見られます。

施工管理技士の休みが少ない2つの理由

施工管理技士の休日が少なくなりがちな背景には、建設業特有の事情があります。
ここでは主な理由を2つに分けて解説します。

施工管理の役割や概要について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみましょう。
施工管理技士,休日

理由1:工期厳守と天候による工程変更

建設工事には必ず**工期(工事の完成期限)**が設定されており、施工管理技士はこれを絶対に守る責任を負っています。
発注者と契約した工期に遅れが生じると、遅延損害金の発生や信用失墜につながるため、何としても期限内に完成させなければなりません。

しかし、建設工事は屋外で行われることが多く、以下のような要因で工程が遅れることがあります。
  • 悪天候(台風、大雨、豪雪など)による作業中止
  • 想定外の地質や埋設物の発見
  • 資材の納期遅延
  • 設計変更による手戻り
こうした遅れを取り戻すため、休日返上で工事を進めることが珍しくありません。
特に年度末や工期末が近づくと、土曜日や祝日も出勤して追い込み作業を行うケースが増えます。

理由2:人手不足とトラブル対応

建設業界は慢性的な人手不足に悩まされており、施工管理技士も例外ではありません。
本来であれば複数人で分担すべき業務を一人で抱え込むことになり、結果として休日を削らざるを得ない状況が生まれています。

また、施工管理技士は現場で発生するトラブルへの対応も担当します。
  • 現場での事故や安全上の問題
  • 近隣住民からのクレーム
  • 職人の急な欠勤や機材の故障
  • 施主からの急な変更依頼
こうした緊急事態は休日を問わず発生するため、休日中でも現場に駆けつける必要が出てきます。
さらに、平日は現場対応に追われて進まなかったデスクワーク(書類作成、施工計画の見直し、役所への届出など)を、休日に事務所で処理するケースも少なくありません。

施工管理技士の有給休暇事情

年間休日数だけでなく、有給休暇をきちんと取得できるかどうかも、ワークライフバランスを考える上で重要なポイントになります。
建設業界における有給休暇の実態を見ていきましょう。

施工管理の残業について気になる方はこちらの記事で詳しく解説しています。
施工管理技士,休日

建設業界の有給取得率は全産業平均を下回る

厚生労働省の調査によると、建設業の有給休暇取得率は約50%前後となっており、全産業平均の60%台を下回っています。
つまり、付与された有給の半分程度しか消化できていない計算です。

2019年の働き方改革関連法により、年5日の有給取得が義務化されましたが、建設業界では2024年4月まで適用が猶予されていました。
2024年4月以降は建設業にも適用されているものの、実際の現場では「有給を取得できる環境にない」との声も根強く残っています。

有給が取りにくい主な理由は以下の通りです。
  • 工期優先の業界慣習
  • 人手不足で代わりの人員がいない
  • 「休むと現場に迷惑がかかる」という責任感
  • 突発的なトラブルで予定が崩れやすい
上記のような理由から有給休暇を取得しにくい風潮があり、「施工管理技士は休めない」と感じる原因の一つとなっています。

有給が取りやすい時期・取りにくい時期

有給休暇の取得しやすさは、時期によって大きく変わります。

【有給が取りやすい時期】
  • 現場と現場の合間(工事完了後、次の現場着工前)
  • 業界全体の閑散期(1月、梅雨時期など)
  • 天候不良で現場作業が中止になった際
【有給が取りにくい時期】
  • 工期末の追い込み時期
  • 年度末(2〜3月)で公共工事が集中する時期
  • 大型連休前後(工事を進めたいため)
また、企業によっては「代休制度」を設けており、休日出勤した分を後日代休として取得できる仕組みがあります。

しかし実態としては、代休も消化できず失効してしまうケースが少なくありません。
繁忙期が続くと、代休を取るタイミングがないまま次の休日出勤が発生してしまうためです。

【地域・工事種別で違う】施工管理技士の休日格差

施工管理技士の休日事情は、勤務地域や担当する工事の種類によっても大きく異なります。
ここでは、他の記事ではあまり触れられていない「地域差」と「工事種別による違い」について詳しく解説していきます。

30代の方に向けた施工管理のキャリア戦略をこちらの記事で解説しています。
気になる方はチェックしてみましょう。
施工管理技士,休日

都市部と地方で異なる休日事情

同じ施工管理技士でも、働く地域によって休日の取りやすさには明確な差があります。
都市部(東京・大阪・名古屋など)の特徴
都市部では大手ゼネコンや準大手建設会社が多く、これらの企業は週休2日制が比較的普及しています。
民間工事の割合が高いため、発注者との調整次第で工程に柔軟性を持たせやすく、カレンダー通りの休日を確保しやすい環境です。

また、人材確保の競争が激しいため、労働環境の改善に力を入れる企業が増えており、年間休日120日以上を掲げる求人も目立ちます。
地方圏の特徴
地方では公共工事の割合が高く、国や自治体が定めた厳しい工期に従う必要があるため、都市部と比べて休日が取りにくい傾向があります。
地場の中小企業が多く、従来の「週休1日」という働き方が残っている現場も少なくありません。

ただし、地方ならではのメリットもあります。
通勤時間が短く、地域密着型の小規模工事が中心であれば、突発的なトラブルも都市部より少ない傾向にあります。
雪国・寒冷地の特徴
北海道や東北、北陸などの雪国では、冬季に工事制限がかかることが多く、12月〜2月頃は長期休業になる可能性があります。
その分、春から秋にかけての施工シーズンは非常に忙しく、この時期は休みが取りにくくなる傾向があります。

年間を通して見ればある程度の休日は確保できますが、季節による仕事量の波が大きい点が特徴です。

工事種別による休日パターンの違い

担当する工事の種類によっても、休日の取りやすさは変わってきます。
工事種別 休日の特徴 理由
公共工事 年度末(2〜3月)が激務
土日休みにくい
年度内完成が絶対条件
工期遅延が許されない
民間工事 比較的調整しやすい
週休2日も可能
発注者との交渉で工程変更可
柔軟な対応が可能
新築工事 工期が長く計画的
休日の見通しが立てやすい
大規模で人員も多い
スケジュール管理しやすい
リフォーム・
メンテナンス
短期間で完了
休日調整しやすい
小規模工事が多い
現場の合間に休める
土木工事 天候の影響大
繁閑差が激しい
屋外作業が中心
悪天候時は作業中止
建築工事 比較的安定
屋内作業も多い
天候の影響を受けにくい
計画通り進みやすい
設備工事
(電気・管)
建築工程に左右される
後半が忙しい
建築の進捗待ち
完工前の集中工事
   
特に公共工事と民間工事の違いは大きく、公共工事は予算執行の都合で年度末(3月末)までに完成させなければならないため、2〜3月は非常に忙しくなります。
一方、民間工事は発注者が企業や個人であるため、多少の工期調整が可能なケースが多く、休日も比較的確保しやすい傾向にあります。

また、新築工事よりもリフォーム・メンテナンス工事のほうが、一件あたりの工期が短く、現場と現場の合間に休日を設定しやすいという特徴があります。

休みが取れる施工管理の会社を選ぶポイント

施工管理技士として働く上で、会社選びは非常に重要です。
求人票の見方から面接での確認事項まで、具体的なチェックポイントを解説します。

施工管理から発注者支援業務への転職を検討している方は、こちらの記事をチェックしてみましょう。
施工管理技士,休日

年間休日と休日制度の確認方法

転職先を選ぶ際は、まず年間休日120日以上を一つの目安にすると良いでしょう。年間休日120日あれば、週休2日に加えて国民の祝日も休める計算になります。
ただし、求人票を見る際には以下の点に注意が必要です。

「週休2日制」と「完全週休2日制」の違い
  • 週休2日制:月に1回以上、週2日の休みがある(他の週は週1日休みでもOK)
  • 完全週休2日制:毎週必ず2日の休みがある
この違いを理解せずに応募すると、「週休2日と書いてあったのに、実際は週1日しか休めない」というミスマッチが起こります。

年間休日の内訳を確認する

年間休日数だけでなく、その内訳も重要です。
「年間休日105日」と記載があっても、長期休暇が含まれているのか、代休も含めた数字なのかによって、実際の働き方は大きく変わってきます。

会社の規模によって年間の休日数は異なることが多く、一般的な傾向として以下のような特徴があります。
  • スーパーゼネコン・大手:年間休日125日前後、完全週休2日制が多い
  • 準大手・中堅:年間休日110〜120日、隔週休2日〜完全週休2日
  • 地場・中小企業:年間休日100〜110日、週休1日も存在
もちろん例外もあり、中小企業でも労働環境改善に積極的な会社では、年間休日120日以上を実現しているケースもあります。

面接・転職時に確認すべき質問リスト

求人票の情報だけでは実態が掴みにくいため、面接では以下のような質問をして、実際の休日状況を確認することをおすすめします。

【直接確認すべき質問例】
  • 「実際の休日取得状況はどうですか?求人票通りに休めていますか?」
  • 「繁忙期(年度末など)の休日対応はどうなりますか?」
  • 「代休制度はありますか?消化率はどれくらいですか?」
  • 「有給休暇の平均取得日数を教えてください」
  • 「長期休暇(GW・夏季・年末年始)はカレンダー通りに取得できますか?」
  • 「ワンストップで工事を請け負う体制ですか、それとも分業制ですか?」
これらの質問に対して、具体的な数字や事例を交えて答えてくれる企業は、労働環境が比較的良好である可能性が高いでしょう。
逆に、曖昧な回答しか得られない場合は注意が必要です。

【その他のチェックポイント】
  • 従業員一人ひとりが案件を担当する体制か(裁量が大きいほど休日調整しやすい)
  • 工期に余裕を持った受注をしているか
  • ICTツールを活用して業務効率化を図っているか
  • 現場代理人の複数配置など、属人化を防ぐ仕組みがあるか
こうした要素が整っている企業ほど、施工管理技士でも休日を確保しやすい環境が整っていると言えます。

まとめ:施工管理技士でもワークライフバランスは実現できる

施工管理技士,休日
施工管理技士の休日事情について、業界平均から地域差、会社選びのポイントまで詳しく解説してきました。
2024年の働き方改革を契機に週休2日制を導入する企業が確実に増えており、年間休日120日以上を実現している会社も珍しくなくなっています。
特に都市部の大手企業や、労働環境改善に積極的な会社では、施工管理技士でも十分なワークライフバランスを保つことが可能です。

重要なのは、「施工管理技士=休めない」という思い込みではなく、地域・工事種別・会社規模による違いを理解し、自分に合った企業を選ぶことです。
施工管理技士という仕事は社会インフラを支えるやりがいのある職種で、適切な企業選びをすれば充実した仕事と十分な休日を両立させることは十分に可能であると言えるでしょう。

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