ベテラン技術士直伝!多忙な現役技術者が最短合格を掴む勉強法とキャリア戦略
日々の業務に追われながらも、「技術士」という最高峰の資格取得を目指し、自己投資に励んでいるー
しかし、専門性の高い技術士試験の勉強は、時間もない中で、どこから手をつけていいか分からず、モチベーションの維持に苦労している方も多いのではないでしょうか。
今回、電気電子部門と総合技術管理部門の技術士であり、長年にわたり建設コンサルタント業界で活躍されてきたエレクター講師に、合格までの道のりや具体的な勉強戦略について、貴重なお話を伺うことができました。社会人歴47年、70歳を迎えられた今も現役で活躍されているエレクター講師の知恵は、私たちが抱える悩みを解決し、目標達成へと導いてくれるでしょう。
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記事では伝えきれない、技術士試験の勉強方法やマインドセットなどを、動画でさらに詳しく解説しています。ぜひ、こちらもご覧ください。
技術士エレクター講師が実践した合格のためのマインド革命
技術士試験は、単なる知識のテストではありません。エレクター講師の体験談から見えてくるのは、知識よりも遥かに重要な、根本的な「心構え」と「考え方」の変革でした。
エレクター講師のキャリアと技術士取得の真のきっかけ
エレクター講師は、都内の理系大学を卒業後、電気通信工事関係の会社に32年間勤務され、その後、早期退職を経て、大手コンサルティング会社で15年間活躍されています。合計47年の社会人経験を持つ、まさに業界のレジェンドです。
講師が技術士資格の取得を志したきっかけは、最初の会社の終わり頃、技術開発部門に所属したことでした。以前から技術士の重要性は知っていたものの、なかなか背中を押してくれる人がいなかったそうです。しかし、技術開発部門に入ったことで、「技術士という資格は非常に重要で、私のコンセプトに合う」と確信し、「持っていないと恥ずかしい」という状況になったため、本気で一次試験、二次試験の勉強を始める決意をされたのです。
この経験は、私たち読者にも重要な示唆を与えてくれます。技術士というステータスは、その専門分野で活躍する上で、最早「あればいい」ものではなく、
「持っていて当然」という環境に身を置くことで、初めて本気度が生まれるということなのです。
技術士資格の社会的信頼性や最高峰の国家資格としての位置づけに関しての詳細は
こちらの記事をご覧ください。
合格の秘訣:「技術士に自分自身がなりきること」
エレクター講師が語る技術士試験の合格における最大の秘訣は、知識や勉強量よりも、そのマインドセットにありました。
それは、「技術士に自分自身がなりきること」です。
まだ文部科学大臣からペーパー(登録証)をもらっていないだけで、「私は既に技術士なんだ」という強い思い込みを持って試験に臨むこと。このマインドが、論文や面接での自信と説得力に直結するのです。
「私のような者が技術士になっても大丈夫でしょうか?」
このような謙虚さを装った不安や自信のなさが文章に現れてしまうと、合格から遠ざかる結果となってしまうでしょう。技術士は、社会の安全や発展に貢献する専門家です。その役割を果たす強い意志を、日頃から意識することが重要です。
合格へのマインドセット
- 強い意志を持つ:技術士は「欲しい資格」だと強く意識し、途中で挫折しそうになっても、その思いをモチベーションの核にする。
- 自信の表明:論文を書く際、面接に臨む際、自分は「技術士である」という自負を持ち、自信を持って論じる。
- 謙虚さのバランス:ただし、口頭試験の際は「偉そうにしない」謙虚な姿勢も重要である。
この「技術士になりきる」という意識は、資格を取得した後も役立つどころか、技術士としての説得力や信頼性の源泉となるのです。
机上の勉強に頼らない!エレクター流の効率的学習習慣
多忙な社会人が技術士試験の勉強を継続するには、従来の「机にかじりつく」方法だけでは限界があります。エレクター講師もまた、特別な受験対策はせず、「勉強はあまりしていない」と語られています。
では、どのようにして必要な知識と応用力を身につけたのでしょうか。
それは、普段の業務を「技術士試験対策」に変えるという革新的なアプローチでした。
エレクター講師は、常に「ある事象(技術)をどうやって説明するか」ということを考えるように意識されていたそうです。
- 文章を書く時間を省略:文章に書いたりする時間はいりません。
- 場所を選ばない:電車の中など移動時間でも、頭の中でシミュレーションが可能です。
- 業務連携:段の仕事が「世の中のために立つのは何か」という技術士の本質と直結しているため、それがそのまま論文の書き方に繋がります。
知らなければ書けないのは当然ですが、基礎知識の上に「どう説明するか」「どう応用するか」という意識を常に持っていることが、エレクター講師の技術士としての地盤を築いたのです。
技術士試験突破に必須の戦略:知識と具体的なテクニック
技術士試験、特に二次試験は、膨大な量の記述が求められる筆記試験と、専門性と人間性が問われる口頭試験から構成されています。エレクター講師が経験した具体的な対策とテクニックは、これから試験に臨む方々にとって、非常に実践的なヒントとなるでしょう。
筆記試験:9000字時代の攻略法と時間配分
エレクター講師が技術士を取得された平成18年頃は、1日に9000文字程度も書く必要があったそうです。現在の試験制度とは異なりますが、膨大な量の記述が求められる点では共通しています。
講師の経験から学ぶ、筆記試験を乗り切るためのカギは、「時間配分」と「問題文の正確な読解」です。
筆記試験攻略の鉄則
- 時間不足は避けられないと知る:ほとんどの受験者は時間が足りないと感じます。完璧を目指さず、量と質を両立させる技術が必要です。
- まず構成を練る:問題を読んだ直後に、何を書くか(キーワド)と順番を解答用紙の端の方に箇条書きでメモします。
- 量を調整しながら書き進める:構成メモに沿って、書きすぎないように量を調整しながら一気に書いていきます。
- 修正は次文で:書き間違いがあっても、消しゴムを使う時間を最小限にし、次の文章で自然に修正する意識が大切です。
特に重要視されていたのが、問題文の「スラッシュテクニック」です。
短い問題文の中には、採点者が求めている「聞かれていること」や「注意すべき点」が複数含まれています。エレクター講師は、問題文にスラッシュを入れながら、「これを問われている」「これも聞かれている」「これに注意しろ」といった要素を分解し、それらを全て網羅することでポイントを稼ぐ戦略を取っていました。得意な分野だけを熱心に書いても、聞かれている要素を一つでも落とすと減点対象になる可能性があるのです
口頭試験:緊張を乗り越える心構えと準備
技術士試験の最終関門である口頭試験(面接)は、筆記試験に合格したとはいえ、多くの受験者が緊張する場面です。エレクター講師も面接の際は「あらゆる手を尽くして」臨んだとおっしゃっています。
口頭試験において重要なのは、ここでもやはりマインドセットと、相手への接し方です。
口頭試験で意識すべき点
- マインドの維持:筆記試験に合格している時点で、あなたは技術士としての基礎を認められています。あくまで「自分は技術士だ」という強い気持ちを忘れないこと。
- 謙虚な姿勢:自信を持つことと、偉そうにすることは違います。「偉そうにしないで、謙虚に」臨む姿勢が大切です。
- 試験官への配慮:講師の体験談では、メインの試験官とサブの試験官(エレクター講師の場合は2人)がいましたが、サプの試験官の視線が怖く、なかなか目を向けられなかった経験があったそうです。しかし、すべての試験官にしっかりと向き合って話す姿勢を意識することが重要です。
試験官は、応募者の専門知識だけでなく、技術士として社会に貢献する意欲、コミュニケーション能力、そして謙虚さを持っているかを見ています。初対面の試験官と向き合った瞬間に、合否の感触がある程度分かってしまうものだという認識を持つだけでも、準備の意識が変わってくるでしょう。
ベースとなる資格群:電気電子部門のプロフェッショナルとしての土台
エレクター講師は、電気電子部門の技術士を目指す方に向けて、技術士試験の対策そのものよりも、その土台となるベース資格の重要性を強調しています。
講師は、技術士取得に至るまでに、多岐にわたる専門資格を勉強し、取得されてきました。
- 第二種電気工事士
- 第一種電気工事士、電気工事施工管理技士
- 建築設備士(国会資格)
- 電験三種(第三種電気主任技術者)
- エネルギー管理士、一級陸上特殊無線技士、電気通信工事担任者、消防設備士など
これらの資格勉強が、二次試験の論文作成に不可欠な専門知識を培ったのです。
特に、電気の専門家を目指す方へは、「電験三種(電気的にレベルが高く、電気の保安の保守を行う資格)を目指してほしい」と力強くアドバイスされています。
エレクター講師によれば、電験三種が取れれば、他の電気系の資格もかなり取れるため、技術士の一次試験程度の知識であれば、それほど苦労せずに対応できるとのこと。
技術士の二次試験の難しさは、このベースとなる知識を「論文」として応用し、「どう説明するか」という点に集約されます。ベースを固めてから、技術士特有の「応用力」や「問題解決能力」の勉強に移るのが効率的な戦略なのです。
技術士資格が切り拓く未来:キャリアと総合技術管理の視点
技術士の合格がもたらすメリットは、知識の獲得や自己満足に留まりません。それは、具体的なキャリアパスの選択肢を広げ、経済的な豊かさをもたらす、強力なツールとなります。
技術士資格が拓くキャリア戦略に関しての詳細は
こちらの記事をご覧ください。
技術士取得後の具体的なメリットと年収1000万円超えの事例
エレクター講師は、技術士資格を「最大限利用している人間ではないでしょうか」とご自身で評されています。資格取得は、その後のキャリアにおいて非常に大きな好影響を与えています。
技術士資格がもたらす具体的な恩恵
- 転職のスムーズ化:資格を持つことで、転職活動が非常にスムーズに進みました。
- 給与交渉の優位性:転職時の給与面での交渉が非常に有利になりました。
- 仕事の獲得と評価:技術士を持つことで、仕事が取りやすくなり、社内での評価も受けやすくなります。
- 契約更新の安定:評価が高まることで、次の契約更新も安定して行えるようになります。
特に注目すべきは、年収に関する具体的な情報です。エレクター講師は、技術士取得後に大手コンサルティング会社へ転職されましたが、通常、再雇用などで年収が下がる傾向にある中、講師の場合は下がるどころか、「1000万円を超えている」という具体的な成果を上げています。
年収1000万円を超えるキャリアを実現するための戦略に関しての詳細は
こちらの記事をご覧ください。
これは、技術士という資格が、
技術力とマネジメント能力を証明し、高難度の発注者支援業務などにおいて、高い経済的価値を生み出している何よりの証拠でしょう。
発注者支援業務で求められる資格や、技術士の位置づけに関しての詳細は
こちらの記事をご覧ください。
技術士のその先へ:技術士の中の技術士「総合技術管理部門」
エレクター講師は、電気電子部門の他に、総合技術管理部門の技術士資格もお持ちです。この総合技術管理部門(総監)は、「技術士の中の技術士」とも呼ばれ、非常に重要視されています。
エレクター講師は、総監の勉強について、特別なことをするのではなく、「毎日日々、総合技術管理を実践している」と述べています。
総合技術管理とは、特定の専門分野に限定されるものではありません。現代社会で求められているのは、細かな技術知識を記憶することではなく(それはAIやGoogle検索に任せられます)、新しい発想で開発ができ、正解のない問題に直面した時に対応する能力を問うものです。
総合技術管理部門の試験も、特定の分野の細かい技術知識を聞いているのではなく、それを応用し、社会や世の中のために技術をどう前進させるかという、マクロな視点が求められます。
普段の業務の中で、「これは何だろうか」「どう説明するか」「世の中の役に立つのは何か」を常に意識して考えることが、総監試験だけでなく、全ての技術士に求められる本質的な能力なのです。せっかく日々の業務で総合技術管理的な考え方を使っているのなら、是非この部門の合格も目指してみてはいかがでしょうか。
エレクター講師からの最後のメッセージとキャリアへの後押し
技術士試験は、長期にわたる勉強と努力を要しますが、適切なマインドセットと効率的な戦略さえあれば、必ず合格できる試験です。
勉強法に悩む方へ:理想的な学習アプローチ
エレクター講師は、計画的な勉強スケジュールを立てるのが得意ではないと前置きしつつも、技術士試験に限っては、次のようなアプローチが理想的であると示唆しています。
- タイムマネジメントは業務と一体化させる:机にかじりつくのではなく、業務中に「どう説明するか」を考える時間こそが、技術士の勉強時間である。
- 過去問は「答え方」を意識する:技術士試験の過去問は、電験のように明確な正解があるわけではないため、解答そのものを覚えるのではなく、「その問題を与えられたら、自分はどのように説明し、提案するだろうか」という視点で取り組む。
- 基礎技術の理解:ベースとなる技術(電気電子部門であれば電験三種レベル)を真に理解していれば、どんな質問を与えられても正面から答えられる応用力が身につく。
技術士とは、専門家として分かりにくい技術を分かりやすく伝える能力が求められます。AIが答えられない、正解のない問題への対応力を磨くこと。これが、これからの時代、技術士に求められる真の勉強方法なのです
苦難を乗り越えるための具体的な対策と助言
エレクター講師は、受験を通じて、論文作成や手書きの字の拙さなど、様々な苦労を経験されました
論文作成への悩み克服法
講師は、自身の論文がうまいとは思っていなかったものの、メールや日常の会話の中で、「まず何を、どこから話すか」を考え、相手の反応を見て自分の文章の良し悪しを判断する訓練をされていたそうです。技術士の試験は、文才を競うものではなく、問題に対する答え(訴える力)が最重要であり、短時間で要点をまとめて書き出す能力が求められます。
「技術士のレベル」への気づき
技術士は、雲の上の存在だと思っていたが、合格してみれば、それほど高い技術力のみが求められているわけではないことに気づいたと述べています。むしろ、専門知識を土台とした応用力と、社会への貢献意欲こそが重要です。この事実に早く気づくかどうかが、1年や2年の勉強期間を短縮する鍵となるでしょう。
まとめ:技術士試験を受ける人全てに共通するマインドセット
本記事では、技術士試験の権威であるエレクター講師の貴重な合格体験と勉強法を基に、多忙な社会人が結果を出すための具体的な戦略を解説いたしました。
- マインドセットの変革:「技術士に自分自身がなりきること」こそが、合格の最大の秘訣です。自信を持って論じる姿勢が、論文や口頭試験での評価を高めます。
- 効率的な勉強:机上の勉強だけでなく、業務中に常に「どう説明するか」「どう世の中の役に立つか」を考える習慣を身につけることが、多忙な中でも結果を出す鍵となります。
- 試験テクニック:筆記試験では、時間不足を見越し、問題文を正確に分析し(スラッシュテクニック)、構成を練って一気に書き上げることが重要です。
- キャリアアップ:技術士資格は、転職や給与交渉で非常に有利に働き、エレクター講師のように年収1000万円を超えるキャリアを実現する強力な手段となります。
技術士とは、AIが代替できない応用力、そして正解のない問題に立ち向かう姿勢を問われる資格です。
あなたの技術士取得の目的が、より大きなプロジェクトへの参画、専門家としての評価、または安定した高い収入を得ることにあるならば、ぜひその目標を強く意識し、今日から「技術士になりきって」業務に取り組んでみてください。
皆様が建設業界、特に発注者支援業務(公共工事の発注者をサポートする仕事)の分野で活躍し、豊かなキャリアを築くことを心から応援しています。
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