建設コンサルタントとは?全貌と未来を徹底解説!

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2025-10-20建設情報コラム

建設コンサルタントとは?全貌と未来を徹底解説!
建設業界でのキャリアチェンジを考えているあなたへ。
今の仕事に「残業が多い」「ワークライフバランスが取れない」といった悩みを抱えていませんか?

実は、建設コンサルタントが担う業務の一つに、そんな悩みを解決し、専門知識を活かしつつ安定した働き方を実現できる分野があるのです。
それが、国や地方自治体の公共事業を専門的にサポートする発注者支援業務です。

この記事では、あなたが抱える「建設コンサルタントって何?」「発注者支援業務って具体的にどんな仕事?」という疑問を120%解消し、この分野で技術者として活躍する「最高の答え」を提供します。

この記事を最後まで読むことで、あなたは新しいキャリアへの明確な一歩を踏み出すことができるでしょう!

この記事の元になった動画はこちら!

記事では伝えきれない、建築コンサルタントのリアルな全貌を、動画でさらに詳しく解説しています。ぜひ、こちらもご覧ください。

建設コンサルタントとは?

建設コンサルタントは、土木業界における重要なプレイヤーです。しかし、一般の方々や業界経験の浅い方にとっては、「建設会社と何が違うの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。この章では、建設コンサルタントの役割を明確にし、その中で発注者支援業務がどのような位置づけにあるのかを解説します。

建設コンサルタントと建設会社の違い

建設会社は、主に現場監督として施工管理を行う人を指します。一方、建設コンサルタントは、技術者として、建設プロジェクトの計画や設計を行う人のことを言います。

建設コンサルタント会社は、工事そのものを行うわけではありません。彼らは、プロジェクトの計画段階からスタートし、工事が完成した後の維持管理(完成したインフラの定期的な点検やメンテナンス計画の策定)までの幅広いプロセスを専門的にサポートするのが役割なのです。
特に、公共事業においては、国や地方自治体(国交省、NEXCO、県や市町村など)のパートナーとして、極めて重要な役割を担っていると言えるでしょう。

建設コンサルタントの主要な役割

建設コンサルタントが具体的に行っている業務は多岐にわたりますが、大きく分けると「設計業務」「調査業務」「発注者支援業務」の三つが柱となっています。
1.計画設計業務
  • 道路、橋梁(きょうりょう)、トンネル、河川、防災施設などの設計を行います。
  • 発注者の要望や地域の特性を深く考慮し、効率的で実現可能な計画を立案することが求められます。
  • この業務では、構造物の上部工や下部工の比較表を作成したり、構造物に対する水量計算やコンクリートのボリュームの計算を実施したりします。
  • A案、B案、C案の中から最適な案を選定するために比較検討を行い、またソフトを使用して構造計算を行い、土木の構造物が地震や風力などの外力に対して安全性を確保しているか確認する作業も含まれます。
2.調査分析業務
  • 地質調査や環境調査、交通量調査など、建設プロジェクトを進めるために必要なデータを収集し、分析します。
  • この結果に基づき、プロジェクトの安全性や環境に与える影響を評価するのです。
3.発注者支援業務
  • これが本記事の核となる業務です。国交省やネクスコ、地方自治体といった発注者が行う建設プロジェクトの計画から発注、管理業務を専門的な立場から支援します。
  • この業務の最大の目的は、発注者がプロジェクトを円滑かつ効率的に進めるために必要な支援を提供することです。
その他の業務としては、最新技術や環境配慮型の建設手法を提案する「技術的アドバイス」や、災害発生時に被災調査や復旧計画の立案を行う「災害対応・復旧支援」なども含まれており、建設コンサルタントの業務範囲は非常に広範囲にわたるのです。

発注者支援業務の具体的な内容や役割に関しての詳細はこちらの記事をご覧ください。

ライフワークバランスが取れやすい働き方

建設コンサルタントの業務の中でも、特に発注者支援業務は、働き方の面で特筆すべき特徴を持っています。
  • 残業少なめ
  • 土日祝日休暇
上記のような、ライフワークバランス(仕事と私生活の調和)が取れやすいという点が特徴なのです。
もし、あなたが技術者としてのスキルアップを目指しつつも、安定した生活リズムを求めているならば、この業務は非常に魅力的かもしれません。

発注者支援業務の残業事情や働き方の実態に関しての詳細はこちらの記事をご覧ください。
現場の作業をする男性と、建設コンサルタントの男性

【国交省・NEXCO】発注者支援業務の具体的な仕事内容

発注者支援業務は、単に書類を作成するだけの仕事ではありません。国のインフラ整備を支える、高度な専門性と技術的な判断が求められる業務なのです。この業務は、配属される部署や発注者によって内容が大きく異なります。国土交通省が行う業務を中心に、その具体的な内容を見ていきましょう。

工事監督支援業務(技術員)のルーティン

国土交通省における発注者支援業務のメインとなるのが、工事監督支援業務です。この業務を担当する人は「技術員」という名前で呼ばれています。

主な仕事内容は、工事の進捗状況を把握し、計画通りに工事が進んでいるかを確認することです。具体的には以下の点をチェックします。
  • 品質管理: 材料や工法が、国交省やNEXCOが求める仕様書に準じているかどうかのチェック。
  • 安全管理: 工事現場の安全対策を点検し、事故の防止を支援する。
  • 工程管理: スケジュールに基づいて進捗状況を確認し、もし遅延が生じた場合には対策を提案する。
具体的な1日の流れ(国交省の改良工事のみを担当する出張所の場合)
1. 朝:メール確認

その日にある段階確認や立ち会い(現場で工事の特定の段階を確認すること)の予定を確認する。

2. ASPで書類確認

ASP(情報共有システム)というインターネット上のシステムで、受注者からの打ち合わせ簿などの書類を確認する。

3. 回覧・承認

パソコンで係長や所長へ回覧して承認を得る。

4. 現場立ち会い

昼食後、立ち会いがある場合は現場へ行き、立ち会いや段階確認、現場の安全管理などを確認する。時間は20分〜1時間以上。

5. 現場全体確認・写真撮影

現地が安全な状況か、工事が適切に進んでいるかを現地全体を見て、写真を撮り、確認する。

6. 帰所・報告書作成

帰所後に報告書を作成し、係長へ報告する。

このように、工事監督支援業務は、現場と事務所を行き来しつつ、発注者職員の判断を技術的な面からサポートする重要な役割を担っています。
建設コンサルタントの女性がメールを確認している

発注を支える資料作成・積算業務

発注者支援業務におけるもう一つの大きな柱が、資料作成業務です。配属される部署が計画課、公務課、管理課、用地課など、どの部署になるかによって、業務内容は大きく異なります。

この業務では、AutoCADやExcel、Word、PowerPointといった多様なツールを使用して、以下のような支援を行います。
  • 計画段階の支援: プロジェクトの目的や概要を理解し、基本計画の策定や事業計画を作成します。
  • 設計仕様書の作成: 設計基準や仕様書を定め、プロジェクトの詳細設計を支援します。また、設計に関する技術的な助言を行い、発注者の意思決定をサポートします。
  • 設計書のチェック: 外部の設計会社が作成した図面や設計書の妥当性を確認する重要な作業です。
  • 積算業務(発注業務の支援): 入札資料の作成を支援し、入札公告や仕様書、積算書の作成をサポートします。工事費用の見積もりを行い、適正価格を算出することで、入札に関する手続きや評価作業を支えるのです。
資料作成業務は、建設プロジェクトをスタートさせるための「準備段階」において、発注者を技術的に支える不可欠な業務だと言えるでしょう。
積算基準の基礎知識や実務での応用方法に関しての詳細はこちらの記事をご覧ください。

NEXCO業務でさらにスキルアップを目指す

NEXCO(ネクスコ)で行われる施工管理業務も、発注者支援業務の一つです。この仕事は、国土交通省の工事監督支援と資料作成の仕事を掛け合わせたような内容となっており、国交省よりも業務の範囲がやや広くなる傾向があるため、技術のスキルアップを特に目指したい方におすすめの業務なのです。

NEXCOの就業場所は、大きく分けて二種類あります。
  • 工事事務所: 新設の道路や橋梁(きょうりょう)を施工するために、工事の初めから終わりまでを一貫して担当します。地盤改良から始まり、躯体層、構造物の構築、舗装、標識の設置まで、改築工事の全てを担当することになります。
  • 管理事務所: すでに施工済みの構造物を扱う場所です。ここでは、道路や橋梁の補強や補修、道路の陥没対応、除草などを担当します。また、工事による騒音や振動などの管理も管理事務所の業務に含まれます。
改築工事(工事事務所)の場合でも、住民からの騒音などの問い合わせがあれば、現場を確認し、場合によっては工法自体を変更するといった対応も必要になります。NEXCOの業務は、より多様なスキルと臨機応変な対応力が身につく環境だと言えるでしょう。
スキルが上がっていく様子

なぜ今、発注者支援業務が求められているのか?

公共事業を専門的にサポートする発注者支援業務は、近年、その重要性が高まっています。これには、業界全体が抱える構造的な課題が背景にあるのです。
近年、建設業界において指摘されている大きな課題の一つが、国土交通省の職員における技術力の低下です。職員数の減少や世代交代など様々な要因が考えられますが、結果として、公共事業を発注する側の技術的な判断力が不足する場面が増えているのです。

この状況に対し、発注者支援業務を担う民間企業の技術者(建設コンサルタント)が、その専門知識を提供します。
設計や施工に関する技術的な課題についてアドバイスを行うことで、発注者である国土交通省の職員の判断を支援する役割を果たしているのです。これは、技術者が持つ専門性が、国のインフラプロジェクトを安全かつ適切に進めるために不可欠であることを示しています。

発注者支援業務の将来性に関しての詳細はこちらの記事をご覧ください。
建設コンサルタントの男性が公務員の男性にアドバイスを渡している

まとめ:発注者支援業務へのキャリアチェンジを成功させるために

この記事では、建設コンサルタントという専門職の概要、そしてその中でも特にライフワークバランスが取りやすい発注者支援業務に焦点を当て、具体的な仕事内容や重要性について詳しく解説いたしました。
重要なポイントを振り返ってみましょう!
  • 建設コンサルタントは、工事を行う建設会社とは異なり、計画・設計から維持管理まで、公共事業の全プロセスを技術的にサポートする専門家集団です。
  • 発注者支援業務は、国交省やNEXCOのパートナーとして、技術員や資料作成者として働き、発注者が円滑にプロジェクトを進めることを目的としています。
  • この業務は、国土交通省の技術力低下といった課題の解決に寄与し、中立的な立場で品質・コスト管理を行うという、社会貢献性の高い役割を担っています。
  • 残業が少なめで土日祝日休暇も取得しやすいため、技術者としてのキャリアを継続しながら、プライベートも充実させたい方にとって最適な選択肢の一つでしょう。NEXCOの業務など、業務範囲が広い環境を選ぶことで、さらなるスキルアップも可能です。
例えば、設計会社での経験や発注者支援業務での工事監督経験を踏まえ、土木に関する資格取得サポートを行うことは、あなたのこれまでの経験を活かしつつ、キャリアアップや人生を変える大きなきっかけになり得るのです。
資格取得がもたらす価値や将来性に関しての詳細はこちらの記事をご覧ください。

もし、あなたが「キャリアアップしたい」「技術者として活躍したい」と考えているのであれば、ぜひこの機会に発注者支援業務への転職サイトをチェックし、新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。あなたの専門知識は、必ず社会の役に立つはずです。

この記事は、YouTube動画をもとに内容をまとめたものです。

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